易経

易経は、四書五経と呼ばれる
儒教の経典の一つです。
「易」や「周易」とよばれる
占いの原型が出来たのは
紀元前八世紀頃といわれています。

古代中国の人は、自然の象意を
八種類に割り当てて表わしました。
政治で重要な決断を下したり
庶民の生活に役立ててきたのです。
この八種類の象意を
「八卦」と呼びます。

相撲の「はっけよい」や
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
という言葉でも知られています。

八卦

・乾(けん)→ 天     ・兌(だ) → 沢
・離(り) → 火     ・震(しん)→ 雷
・巽(そん)→ 風     ・坎(かん)→ 水
・艮(ごん)→ 山     ・坤(こん)→ 地

八卦の象意

◆乾【天】をあらわす
 健、父、完全、崇高、中心、循環 
 大きい、球体、頭部、心臓、血圧
 10,11月(戌亥)、北西、金行、白金色、灰白色

◆兌【沢】をあらわす
 悦、小女、収穫、華麗、快楽 
 美しい、少し欠ける、口腔、歯、肺
 9月(酉)、西、金行、赤色、桃色

◆離【火】をあらわす
 麗、中女、情熱、名誉、露見 
 明るい、ついたり離れたり、目、頭、心臓
 6月(午)、南、火行、橙色、赤色、紫色

◆震:【雷】をあらわす
 動、長男、成長、発展、若さ、驚き
 聞こえる、足、肝臓、胆嚢、神経
 3月(卯)、東、木行、青色

◆巽:【風】をあらわす
 入、長女、信用、柔和、命令、遠い
 長引く、髪、腸、股、神経
 4,5月(辰巳)、東南、木行、青色、緑色

◆坎:【水】をあらわす
 陥、中男、困難、忍耐、研究、流転
 暗い、裏面、耳、陰部、腎臓、血液
 12月(子)、北、水行、黒色、赤色

◆艮:【山】をあらわす
 止、小男、頑固、停滞、頑固、相続
 高い、変わり目、関節、骨、腰
 1,2月(丑寅)、北東、土行、黄色

◆坤:【地】をあらわす
 順、母、温厚、真面目、倹約、労働
 受け身、四角、腹部、消化器、脾臓
 7,8月(未申)、南西、土行、黄色、黒色